ロゴとは
文字や画像で構成された企業やプロダクトやサービスを識別するためのシンボル。優れたロゴは、それが何をしているのか、ブランドの価値を示してくれる。
ロゴは通常、シンボルマーク(イメージの図案 ※なおロゴマークは和製英語)、ロゴタイプ(名前をデザインした文字)、タグライン(コンセプトを端的に表す言葉)で構成される。
U23のロゴ
U23(ゆーつーすりー)の名前の由来は、創業者内海賢祐(うつみけんすけ)の苗字の言葉遊びで、違う物事の見方をする人だけが、U(英語のアルファベッドの「ウ」)・2(英語の数字の「ツー」)・3(日本語の数字の「み」)と読める。23歳の時にチャレンジを始めた歴史、誕生日と創設日が23日のトリビアなど、23個ぐらい隠された意味がある。文字数も3文字で、これ以上短くするとまた別の問題も発生するので限りなくベストに近い。強いていうならA23なら上位表示対策も完璧だった。
ロゴデザインは、シンボルマークとロゴタイプを融合させシンプルに「U23」で表現し、場面に応じて「U23 Design Factory」「U23 PARTY」のようにタグラインを加えて使う。極限まで無駄を削ぎ落としたシンプルなロゴタイプに、それでいてイニシャルのUに「¨」を加えた遊び心のあるアイコニックなシンボルマークを融合した。この後に解説する23原則をすべて探求した計算し尽くされたパーフェクトなロゴデザインだ。
ロゴデザイン23原則
ロゴ制作の参考に、U23が創業以来研究するロゴデザインのポイントをまとめた。なお、以下を満たしていないのに有名な会社やサービス名は、莫大な広告宣伝費をかけブランディングしてきた結果で、これからの小さな会社は1%でも可能性を高める企業努力をして損はない。
1. Simplicity シンプル
”シンプルさは究極の洗練。by レオナルド・ダヴィンチ”。シンプルなロゴデザインは、モバイルでも紙面でも、平面でも立体でも、あらゆる場面で使いやすく、インパクトもタフネスも強く、経営にやさしい。タグタイトルと合わせても使いやすい。
例)abcのロゴは、どんな場面でもシンプルにとても見やすい。
2. Unique ユニーク
ロゴはオリジナルで、特色、独自性があるか。
例)スティーブ・ジョブズがアップルを追放されて創立したNeXTのロゴは、「next」とありふれた単語にも関わらず独特で区別しやすい。
3. Visibility 視認性
ロゴは小さくても遠くからでも見やすいか。
例)VISAのロゴは、レストランやストアに貼られているステッカーも見やすい。
4. Memorable 記憶に残る
ロゴは覚えやすいか。数日たった後でも思い出せるか。
例)かじった林檎のAppleのロゴは一度見たら忘れない。
5. Clear 明瞭
ロゴは明瞭であるか。はっきりと読みやすいか。
例)sonyのロゴは誰が見ても明瞭で読みやすい。
6. Concept コンセプト
ロゴにコンセプトやストーリーはあるか。メッセージが伝わるか。
例)Amazonのロゴは、AからZまでなんでも揃い顧客の笑顔を意味している。
7. Emotion 感情
ロゴから感情を感じるか。企業イメージとあっているか。
例)Disneyのロゴは、夢の国にふさわしいイメージがある。このフォントをお堅い企業に使うと違和感がある。
8. Durability 耐久性
ロゴは年月がたっても恥ずかしくないか、飽きないか。シンプルなものは壊れにくい。
例)BMWのロゴは、100年以上マイナーチェンジ程度で長く使われている。
9. Size サイズ
ロゴはiPhoneやさらに小さなApple Watchのような小さな画面でも認識できるか。
ロゴは大画面のプロジェクタに映した時やもっと大きな屋外広告のような大きな印刷でも美しいか。
10. Color カラー
ロゴの色が与える印象を理解し、コーポレートカラーに合っているか。
モニタの色RGBと印刷物の色CMYKの違いを考慮しているか。
配色は、違う色を背景にした場面や印刷する場面を考えているか。印刷コストやあらゆる場面を想定すると1色が使いやすい。
11. Monochrome モノクロ
ロゴは白い紙に黒で印刷した場面や色の背景に重ねた時、写真の上に使った時にも認識できるか。
12. Target ターゲット
ロゴを見るのは誰か考慮してデザインしているか。
性別、年齢層、職業、国籍、収入等、ターゲットにより適したデザインは異なる。
13. Motif モチーフ
ロゴマーク、シンボルマークは記号として意味が伝わるか。
14. Icon アイコン
ロゴは、Favicon(ブラウザのアイコン)やアプリアイコン、シンボルなどに使えるか。頭文字だけでその企業がわかるものはアイコンにもしやすい。
例)マクドナルのMは、世界で最も有名な頭文字をデザインしたロゴの一つ。
15. Pattern パターン
ロゴやロゴの一部を連続して並べたパターンとしても美しいか。
例)Louis Vuitton
16. Font フォント
ロゴタイプの書体は、企業や商品のイメージに合っているか。複数のフォントを使いすぎていないか。
ロゴタイプのセリフ(はね、はあいなど文字や記号の端につく飾り)は、企業や商品のイメージに合っているか。視認性を悪くしていないか。サンセリフはセリフがない書体。
ロゴタイプといっしょに使われるフォント、Webの本文や見出しで使うフォントと相性はよいか。
17. Kerning カーニング
ロゴタイプの文字は、隣り合う文字とスペースを調整しているか。詰めすぎたり開けすぎたりしていないか。
18. Tracking トラッキング
ロゴタイプの単語と単語のスペースは調整していうか。広すぎたり狭すぎたりしていないか。
19. Leding レディング
ロゴタイプの文字は、行間の調整をしているか。低すぎたり高すぎたりしていないか。
20. Upside-down 逆さま
ロゴタイプは逆さまにしても美しく調整しているか。
例)ちなみに、NISSINは逆さまにしてもNISSINと読める。
21. Isolation アイソレーション(余白)
ロゴの周囲を埋める余白を定めているか。この面積が少なすぎるとロゴが目立たない、バランスが悪い、美しくないなど問題が生じることがある。
22. Regulation 規則
ロゴの使い方、禁止事項は定められているか。
他社がロゴを使う時に、意図しない使われ方を避けるため。
23.Golden Ratio 黄金比
ロゴは科学的に計算されているか。
例)モナ・リザもペプシのロゴマークも、プロのデザインは黄金比を使用して計算されている。
デザインとは
エンジニアは、たった3行のコードを書くために、30回書き直し、300時間調べています。WebブラウザでWebページの表面の一部しかみないクライアントやユーザーは、素人のエンジニアが書いた深刻なリスクを抱えたコードとプロのエンジニアが書いた安全な美しいコードの違いは問題が発生するまで気付きません。
デザイナーも似ています。アプリを使えばデザイン知識ゼロの素人でも無料でデザイナーになれる時代です。やっかいなのは、コンピュータの場合は問題があると動かなくなりわかるけど、デザインは無自覚で問題に気づきにくいところです。ここまで読んでくれたらあなたは、アマチュアとプロの違いがわかる人になれるはずです。