デザイナーの種類23

デザイナーと一言にいっても、歯医者さんと目医者さんが違うように、WebデザイナーとDTPデザイナーでは求められる知識も技術も異なる。

外科医の中にも、心臓外科、脳外科、整形外科などあるように、グラフィックデザイナー中にも、エディトリアルデザイナーがあったり、さらに類似するブックデザイナーがあったりもする。

また、すべてのデザイナーにそれぞれの専門知識に加え、チームワークをするためのコミュニケーション能力やマーケティング能力が求められる。

グラフィックデザイナー

ポスターやフライヤーな主に平面的なものをデザインをする。デザインとAdobe IllustratorやPhotoshopなどの知識と技術が必須。また、デザインするものに応じた商品知識も求められる。コピーライター、フォトグラファーなど専門クリエイターとチームワークをする。イラストを描くイラストレーターなどもある。

エディトリアルデザイナー

グラフィックデザイナーの中の一部という考え方もでき、雑誌や書籍、カタログ、パンフレットなど本のレイアウトをデザインする。本に特化した知識と技術が求められる。

ブックデザイナー

グラフィックデザイナーの中の一部という考え方もでき、書籍の表紙をデザインする装丁家。本に特化した知識と技術が求められる。

パッケージデザイナー

グラフィックデザイナーの中の一部という考え方もでき、商品の包装や容器などパッケージをデザインする。

DTPデザイナー

グラフィックデザイナーの中の一部という考え方もでき、Desk Top Publishingの略で、かつてはグラフィックデザイナーは手書きのアナログでデザインをして、DTPデザイナーがコンピュータを使ってデジタルの印刷入稿用のデータに仕上げていた。DTPソフトと印刷の知識と技術が求められる。

Webデザイナー

Webサイトをデザインする。印刷物とは違うスキルも多く求められ、デザインとテクノロジーを熟知する必要がある。プロジェクトを監督するWebディレクターが監督するエンジニア、ライター、コーダー、プログラマーなどとチームワークをする。

UX/UXデザイナー

Webやモバイルアプリやソフトウェアなどパソコンやスマートフォンの操作画面、操作体験をデザインする。UIとはユーザー・インターフェース、UXはユーザー・エクスペリエンスの略。エンジニアなどプロジェクトに合わせたチームワークをする。

CIデザイナー

CIはCorporate Identityの略で、企業やプロダクトのブランドをデザインする。VI(Visual Identity)で企業の象徴となるロゴなど視覚の統一、MI(Mind Identity)理念の統一、BI(Behavior Identity)行動の統一を図る。

アニメーションデザイナー

映画やテレビやゲームのキャラクターのモーション、エフェクトなどアニメーションをデザインする。Maya, 3ds Max, Cinema 4D, Blender, After Effectsなどの専門知識と技術が必要。3Dデザイナーなどさらに専門職に分かれる。

ゲームグラフィックデザイナー

NintendoやPlayStationなどのゲーム機のキャラクターやイラストをデザインする。ゲーム機の知識、世界観の理解、表現する技術が必要。

CGデザイナー

CG(コンピューターグラフィックス)を使って映画やゲームなどの2Dまたは3Dのデザインする。CGに関する専門知識と技術が求められる。

キャラクターデザイナー

漫画やゲーム、企業のキャラクターをデザインする。コンピューター、印刷、3D化した場合など、様々な場面を想定して制作する必要がある。

映像デザイナー

映画からテレビ、ゲーム、Webなどで流れる映像をデザインする。動画には映像はもちろん音楽なども重要で幅広い分野で深い知識が求められる。

プロダクトデザイナー

生活用品から工業製品まで幅広くデザインをする。グラフィックが平面物に対して、立体物がプロダクト。制作物に関する知識、設計や生産、流通まで考えたデザインが必要で、技術者と販売者との連携も必要である。ファーニチャーデザイナー、アクセサリデザイナーなど細分化される。

インダストリアルデザイナー

プロダクトデザイナーの中の一部と考えることができ、工業製品や機械製品など主に大量生産するものをデザインする。工業デザイナーとも呼ばれる。

カーデザイナー

プロダクトデザイナーの中の一部と考えることができ、車の外観から内装までデザインする。車に対する専門知識はもちろん、エクステリアやインテリアの専門知識が求められる。

建築デザイナー

家やビルなど建築物をデザインする。建築物を設計する深い知識と技術が必要である。

インテリアデザイナー

家や建物の装飾や照明など内装など空間をデザインする。インテリアの深い知識と設計する技術、空間をデザインする総合的なスキルが求められる。さらに店舗に特化したショップデザイナー、ディスプレイデザイナーなど細分化される。

照明デザイナー

様々な照明をデザインする。一般家庭から商業施設、舞台、屋内外まで環境に応じた照明効果の知識と技術が必要。

エクステリアデザイナー

家やビルなどの塀や門から玄関まで建物の外観をデザインする。土木や造園の知識も必要となってくる。

美術デザイナー

演劇、コンサート、テーマパークなど舞台のデザインをする。それぞれの舞台や照明効果の知識も必要となる。

ファッションデザイナー

衣服や靴、鞄などをデザインする。ファッションや繊維、マーケティングなど専門知識が必要。さらに靴デザイナー、鞄デザイナー、帽子デザイナー、ジュエリーデザイナーなど細分化される。

テキスタイルデザイナー

テキスタイル(生地)の織り方や染め方、色や柄などをデザインする。素材に対する専門知識が求められる。